Ich bin zu der Zeit nah vom Aufwachen
目覚めの時は近い
Zeit von das das Aufwachen, das ich nicht erwarte
望まぬ目覚めの時が
bellflower



四章  ゼラニウム
〜決意〜



「皆でこうやって旅するのって久しぶりだよね」

「そうですね」

犬夜叉の背中に乗ったままのかごめが言った言葉に弥勒が頷きながら応じる。

「奈落を倒す為にずっと旅をしてて、やっと倒したと思ってたらまた復活してまた私達は旅をして・・・私達は奈落に踊らされてるのかもしれないね」

「珊瑚、確かに奈落を倒す旅は長く、厳しいものでしたが、全てが悪かったという事は無いでしょう?少なくとも、奈落がいなければ私達も、犬夜叉達もめおとになど ならなかった」

「そう・・・だね」

「珊瑚・・・」

「大丈夫だよ、七宝」

雲母の隣を飛んでいた七宝の言葉に悲観的になっていただけだと珊瑚は笑う。

「行こう。奈落を早く倒すんだ」

前を向いて言った珊瑚は普段の珊瑚に戻っていた。



「ここらへんで奈落らしき奴を見たんだって」

「山だね」

「山だな」

「山じゃな」

降り立った場所は多くの山に囲まれた場所で、人の気配は全く無い場所だった。

「山の方に向かっていったらしいです」

「なら行くしかねぇな」

「うん」

4人と2匹は奈落らしき妖怪が向かったと教えられた1つの山を登っていく。

数十分程経った頃、かごめが動きを止める。

「かごめ?疲れたのか?」

「・・・」

「かごめ?」

「何か変」

「特に変な感じはしないけど?」

「弥勒様は変な感じはしない?」

「私も特には感じませんが・・・」

「・・・」

かごめはちょっと待っててと言うと何かを探すように周囲を歩き回る。

「犬夜叉」

「何だよ?」

数分後に犬夜叉を呼んだかごめは何の変哲も無い1本の木を指差しながら言った。

「赤い鉄砕牙でこの木を切って」

「赤い鉄砕牙で?」

「うん」

「・・・下がってろ」

かごめが何を考えてるのか犬夜叉にはわからなかったが、言われたとおりに赤い鉄砕牙を取り出し、振るう。

目的の木が吹き飛んだと同時に、辺りの景色が一変する。

「なっ・・・」

「これは・・・」

「結界だったんですね」

「びっくりじゃ」

「ガウ」

「何故わかったんですか?」

「わからない。でも、何か変だなって・・・」

かごめ自身にも何故疑問に感じたのかわからない。

嫌な気配がしたわけでも、注意をひいたわけでもない。

ただ何となく木に注目した・・・それだけ。

今までなら確かに疑問を感じるのには理由があった。

しかし、今回はそれが無かった。

それがかごめの不安を煽る。

「結界で隠されてたって事は、この先に何かがあるわけだよね?」

「おそらくそうでしょうな」

「行くぜ。ここにいても仕方ねぇ」

「うん、行こう」



It is near at the time of waking

The time of waking which is not desired

balloon flower



2012.2.28
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