「アスラン!」
と俺の良く知っている声が俺の名前を呼ぶ。
俺は声のした方を振り返った。
そこには予想通り、カガリの姿があった。
「どうしたんだ、カガリ」
と俺が聞くと
「いいからちょっと来てくれ」
と言ってカガリは俺の腕を掴んで歩き出した。
「どこに行くんだ?」
と聞いてみるが答えは無い。
こういう時のカガリには何を言っても無駄だと分かっている俺は
何も言わずにカガリに従う事に決めた。
プシュッ
という空気が抜けるような音がしてカガリの部屋のドアが開いた。
その部屋には俺の幼い頃からの親友のキラ・ヤマトの姿があった。
「キラが何でここにいるんだ?」
と俺が聞くと
「カガリに『話があるから』って連れてこられて、その後は『ここで待ってろ』って言われたんだ」
とキラは少し疲れたように言った。
まぁ、俺と同じように有無を言わさず連れてこられたんだろう。
カガリは結構強引だからな。
などと俺が考えていると
「じゃあ、話をするぞ」
とカガリが真剣な顔で言った。
コーディネイターとナチュラルが協定を結んだからといって争いの全てが無くなったわけじゃない。
しかもカガリはオーブの姫だ。
きっとまたその様な話なんだろうと思い真面目に話を聞こうと俺はカガリを見た。
キラもそう思っているらしく真剣にカガリを見ていた。
「単刀直入に言う。アスラン!!」
「な・・・何だ?」
「私とキラとどちらが先に生まれたと思う?」
「「は?」」
Which?
数分前にカガリが僕の所にやって来て
『キラ、話があるんだ。ちょっと付き合ってくれ』
なんて言われて僕が肯定か否定かを言う前にカガリは僕の腕をしっかりと掴んで歩き出した。
(いつもの事だけど随分カガリは強引だよね。アスランも苦労してるのかな?)
なんて考えていたらカガリが自分の部屋に入って行って、腕を掴まれている僕も続いて部屋に入った。
「アスランを呼んでくる。キラはここで待ってろ」
と部屋に入った直後に言われて僕が返事を返すまえにカガリは部屋を出て行った。
プシュッ
というドアの開く音がしてカガリとカガリに強引に連れてこられたであろうアスランが部屋に入って来た。
部屋に入ってきたアスランが僕に
「キラが何でここにいるんだ?」
と不思議そうに聞いてきたから
「カガリに『話があるから』って連れてこられて、その後は『ここで待ってろ』って言われたんだ」
と僕は少し疲れたような声で言った。
(それにしても僕とアスランに話ってなんだろう?いまだに争ってる一部の人達の事かな?)
と僕が考えていると
「じゃあ、話をするぞ」
というカガリの声が聞こえた。
カガリがこんな真剣な表情をする時は本当に重要な話だと思った僕は黙ってカガリを見た。
「単刀直入に言う。アスラン!!」
「な・・・何だ?」
いきなりカガリに名前を呼ばれたアスランは少し驚きつつも返事をする。
「私とキラとどちらが先に生まれたと思う?」
「「は?」」
お父様がくれた1枚の写真。
私とキラが赤ん坊だった頃の写真。
ずっと気になっていた。
でもそれどころじゃなかったから、あまり深く考えないようにしていた。
地球軍とザフト軍の戦いも協定が結ばれた事によって一応は無くなった。
まだ一部の過激派は争ってはいるが・・・。
無くなってしまったとはいえ、私がオーブの姫という事に変わりは無いし、平和の為にできる事をしたいと思う。
だから今までできる事をしてきたつもりだ。
写真の事が気になっていたが、会議会議であいつらに会う余裕なんて無かった。
今日は久々に時間が取れたからチャンスだと思ってあいつらに聞くことにしたんだ。
キラはこの時間ならフリーダムの所にいると聞いて、私はキラのもとへと向かった。
「キラ」
そう私が呼ぶと
「カガリ、久しぶりだね。今日は会議じゃないの?」
という普段どうりのキラの声が返ってくる。
「今日は会議は無いんだ。それよりキラ、話があるんだ。ちょっと付き合ってくれ」
そう言って私はキラの返事を待つ前に腕を掴んで歩き出した。
キラが何か言っていたみたいだが、気にしなかった。
私の部屋までキラを連れてきて部屋に入れてから
「アスランを呼んでくる。キラはここで待ってろ」
と言って私は部屋を出た。
アスランを捜していると廊下を歩いているアスランを見つけた。
「アスラン」
と私が呼ぶと振り返って
「どうしたんだ、カガリ」
と聞かれた。
「いいからちょっと来てくれ」
と言って私ははアスランの腕を掴んで歩き出した。
「どこに行くんだ?」
というアスランの声がしたが、私は答えなかった。
キラとアスランを私の部屋に連れてきて私は単刀直入にアスランに聞いた。
「私とキラのどちらが先に生まれたと思うか?」と。
カガリはいつも唐突だ。
そんな事は今更言っても仕方の無い事だが・・・。
カガリとキラのどちらが先に生まれたか・・・つまり兄か姉かと聞きたい訳だ。
俺に答えが出せるはずが無いのに・・・。
カガリは自分が姉だと思いたいらしいが、はっきり言って俺はどちらでも良い。
キラはキラだし、カガリはカガリだ。
どちらが兄でどちらが姉かなんて大した問題じゃない。
俺に言わせれば本物の兄弟という所にはこだわらないで兄姉にこだわるカガリがよく分からない。
「アスラン」
カガリが真剣に俺を見てくる。
『早く答えを言え』と眼が語っている。
俺に何と言えと?
俺はキラに助けを求めるが、キラはお手上げ状態。
本当に俺に何と言えと・・・?
真剣な様子のカガリに質問をされたアスランが困っているのがよく分かる。
でも僕はアスランを助けられない。
カガリに何て言えば良いかなんてわからない。
それ以前に、何故カガリが今更そんな事を聞いてきたのかすら分からない。
アスランが僕に助けを求める視線を送ってくるが、僕はアスランを助けられない。
ゴメン・・・。
アスランが困っているのが私から見てもよく分かる。
「アスラン」
私のその言葉でさらにアスランが困っている。
視線でキラに助け求めている事くらい私にだって分かる。
でもキラは何も言わない。
多分キラには何で私がこんな事を言っているのかすら分かっていないのだろう。
キラはそういう奴だからな。
いや、何故こんなことを言っているのか分からないのは私も同じか・・・。
一体どの位の間この状態なのだろう?
15分・・・いや、そんなに経っていないはずだ。
精神的にはもう5,6時間カガリに問い詰められている気がするけどな・・・。
カガリは一向に引く様子が無い。
この分だと俺が答えを出すまで引かないだろう。
困った。
このままじゃいつまで経ってもこのままだ。
なら・・・キラには悪いかもしれないが、ここはカガリが姉だと思うと言ってしまおうか?
キラには後で本音を話せば良い。
キラならきっと分かってくれるだろう。
「カガ・・・・」
アスランがカガリに問い詰められて(?)もう10分近くになる。
アスランは本当に困っている。
どちらが兄か、姉かなんて本当の親とか以外に答えられる筈が無いのに。
いや、カガリだってその位の事は分かっているはずだ。
なら何で答えて欲しいんだろう?
僕は兄でも姉でもどちらでも良いと思うんだけどな・・・・。
双子だし・・・・。
僕がそんな事を考えていると
「カガ・・・・」
というアスランの声が聞こえた。
それとほぼ同時に部屋のチャイムが鳴った。
分かっている。
ちゃんと頭では分かっているんだ。
この疑問に答えられる・・・・答えを出せる人間なんてこの世にはいないんだろうって事くらい・・・。
お父様は死んだ。
本当の父親と母親は何処の誰か分からない。
本当はどっちが姉で兄かなんてどうでもいいのかもしれない。
なら何故?
私はウズミ・ナラ・アスハの娘でカガリ・ユラ・アスハなのに・・・。
「カガ・・・・」
アスランの声が聞こえて私はアスランの声に耳を傾ける。
その時部屋のチャイムが鳴った。
俺がカガリの問いに答えようとしたその瞬間、タイミングを見計らったように部屋のチャイムが鳴った。
「誰だ?」
というカガリの声に対して
「カガリ、部屋にいたのか。今すぐ来てくれ」
という声がした。
「キサカか?悪いが私は・・・・」
「早く来てください。カガリ」
「・・・・分かったよ」
少し不満気なカガリは
「キサカに呼ばれたから行って来る。話しの続きはまた今度だ」
と早口で言うと出ていってしまった。
キサカさんに呼ばれてカガリは足早に出ていってしまった。
部屋に残されたのはぐったりしたアスランと僕だった。
「アスラン、大丈夫?」
「・・・駄目かもしれない」
「・・・・」
駄目というアスランの言葉に僕は苦笑するしかなかった。
「何で・・・・こだわるんだろうな?」
「何が?」
「兄弟の事。俺はどっちが兄でも姉でもかわらないと思うんだけどな」
「僕もそう思うよ。何でカガリはこだわるのかな?」
「さあな。でも、多分あれは本当にカガリが知りたい事とは違う気がする」
「違うって、何が?」
「さあ・・・?分からないな。・・・そういえばキラ、カガリは最後に何て言っていた?」
「・・・『話しの続きはまた今度だ』って言ってたよ」
「今度も・・・こんな風に問いつめられるのか?」
「・・・多分・・・」
「「はぁ・・・・」」
後書き。
キラ、アスラン、カガリの小説でした。
何書いてるんだか意味不明ですね。
特にカガリが。
それぞれの視点で書くというのは好きなんですけど、その良さを生かしきれていないのが残念です。
カガリは兄弟話を気にしているだろうと思ったのでこんな小説を書いたのですが、意味不明。
カガリに何を言わせたかったんだろう・・・?
謎だ・・・。
ところで、ウズミ様とカガリのフルネームはあってるんでしょうか?
TVで覚えてるんで、若干違うかなぁ・・・?
2004,10,08
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