「あ、何してだよ、侑士」

「自分こそここで何しとるん?」

「俺は新しい技の練習だ!今度のはすげえんだぜ!」

「わかった、わかった」

「わかってねえ!」

「まあ、その話は置いといてな」

「置くなよ!」

「監督が呼んどったで」

「監督が?何で?」

「この間の模試の結果が悪かったんやないの?」

「…」

「がっくんは何点やったん?」

「がっくんて言うな!」

「別にええやないか。で、何点やったの?」

「…良いじゃん、そんな事」

「…確か、模試の合計結果が250点以下やと呼ばれるんやなかったか?まさかがっくん250点以下なん?」

「違えし!俺は267点!」

「ああ、今思いだしたんやけど、合格は300やなかった?」

「引っ掛けかよ!」

「引っ掛けやないで。誘導尋問や」

「誘導…?」

「もうええ。早う監督の所行き」

「侑士のバ−カ!」

バタバタ

「捨て台詞とはなかなかやるやないか」


happy birthday 〜Gakuto Mukahi〜


「忍足先輩」

「鳳か。準備はどないや?」

「今宍戸さんと跡部部長と日吉が部室の方でやってます」

「さよか。まだ時間がかかるっちゅうこっちゃな」

「はい」

「ま、岳人が戻って来るまでには出来るやろ」

「はい」

「ところで、ジロ−に任せとったアレは大丈夫なんか?」

「…多分…」

「多分?」

「ジロ−先輩がさっきから見当たらないんです」

「アレがなかったら意味無いやんか」

「だからこうして俺が捜してるんです」

「…昼寝してない事を祈っとこか」


「あ、跡部、ジロ−知らん?」

「俺も捜しいるところだ。なあ、樺地?」

「ウス」

「そういえば部室の方はいいんか?」

「知らねえよ」

「終わったから捜してたんやないの?」

「俺が出る時には終わってなかったな」

「アホ!もう岳人が帰って来るやろ!」

「知るかよ」

「わかった。跡部、お前はとりあえず岳人の足止めや」

「ああ?何で俺が」

「早よ行け。来ても良くなったら電話するさかい」

「チッ…」

「樺地、お前はわいとジロ−捜しや」

「ウス」


「見つかったか?」

「フルフル」

「さよか。なら次は校舎裏行くで」

「ウス」


「すっかり遅くなっちまったぜ、クソクソ」

「向日」

「あ、跡部じゃん。何やってんだよ、こんな所で」

「…」

「?」

「別に」

「?あ、それより俺部活行かなきゃいけねえんだ」

「待て」

「何だよ」

「今はまだ部室にに行くな」

「何だよ、練習できねえだろ」

「今日位休んでも問題無いだろ。どうせ今日はやらねえんだし」

「?」

「兎に角、部長命令だ」

「クソクソ、跡部のバカ」

「ああん?お前今何て言った?」

「いや、別に…」

「まさかこの俺様を馬鹿呼ばわりしねえよな?」

「しない、しない」

「…」

「してない、してない」

「…まあ良い」


〜♪

『忍足か?部室の方は用意が出来て…何、ジロ−がいない!?…ああ、こっちにはまだ来てねえ…ああ、わかった』

「どうしたんです、宍戸先輩」

「日吉、ジロ−が行方不明らしい」

「じゃあアレは…」

「ああ。今忍足達が捜してるらしい。俺達も捜すぞ」

「わかりました」


『ただ今お客様の都合…』

「チッ…」

ピッ

「なあ、跡部。何で俺がこんなところにいなきゃいけね−んだ?」

「ジロ−を捜してるからだよ」

「ジロ−を?」

「ああ。見つかったら俺の携帯に連絡が来る」

「なら俺達もジロ−捜せば?」

「確かにそれもそ…駄目だ」

「何でだよ」

「お前が一番最初にジロ−を見つけるとマズイんだよ」

「何がマズイんだよ」

「…」

「跡部?」

「気にするな」

「気になる」

「気にするな」

「無理だって」

「部長命令だ」

「クソクソ、職権乱用だ」

「なかなか難しい言葉知ってるじゃねえか」

「バカにすんな!」

「してねえよ」

「してる」

「してねえ」

〜♪

「「あ」」

「やっとかよ。オイ忍足、てめえ一体何分俺をまたせれば…ジロ−?」

『ん…跡部、何か俺寝てたみたいで…』

「今アレは持ってんだろうな」

『ん−…持ってるよ』 「わかった。じゃあさっさと部室に行け」

『わかった−』 「チッ、面倒だな。オイ、向日」

「何だよ」

「お前も携帯持ってんだろ?忍足に連絡しろ」

「こないだ携帯落として壊しちまった」

「バカか?」

「バカじゃねえよ」

「バカだな」

「バカじゃねえ!」


「あ…跡部からメ−ルや。何々…ジロ−が見つかったやて!?なんちゅうこっちゃ…早う宍戸に連絡いれな…」

〜♪

「忍足か?ジロ−は…」

「 『見つかった!跡部が見つけたらしいんや』

「よかったじゃねえか」

「よおないわ!跡部には岳人を足止めって言ってあるんやで!」

「…マズイな」

「ああ、マズイで」

「…」

「…」

「とりあえず俺達は部室に帰るから忍足も早く帰って来い」

「わかった」


「跡部〜」

「何だよ」

「侑士から返事まだ来ねーの?」

「来ないな」

「まだ部室行っちゃいけねーの?」

「ああ」

「…マジで暑いのに!」

「ああ…」

「部室ならク−ラ−もバリバリきいてるのにな…」

今年の猛暑のおかげで9月だと言ってもほぼ毎日気温は30℃近くだった。そんな中で何十分も何もせずに
 待っているのは誰だって辛い。たとえそれが日々炎天下で練習をしている氷帝テニス部のレギュラ−でも。

「跡部、俺マジで死にそう…」

「何くだらねえ事言ってやがんだ、あ−ん?」

「だって暑いし」

「暑いと思うから暑いんだよ。暑くないと思えば暑くねえ」

「無茶苦茶だし!」

〜♪

「電話?」

「侑士か?」

「…ああ」

「もう部室行って良いのか?」

ピッ

「早く来いだとよ。何考えてやがんだ、あの伊達眼鏡は!!」


「涼しい−、俺もう動けねえ。動きたくねえ」

「岳人」

「侑士?」

「ちょい来いや」

「何だよ」

「早う」

「暑いってのに…」

「コレは何やと思う?」

「…唐揚げ」

「そや」

「バカにすんなよ!俺がそんなんに釣られると思ってんのか!」

「さよか。ならコレはいらんな」

「いらないとか言ってないだろ!」

「はいはい(ほんま扱いやすいやっちゃな)」

「くれ。侑士が暑いなか待たせるから腹減ってんだよ」

「悪かったな。コレやるから機嫌直し?」

「こんなもんじゃ俺の機嫌は直らないぜ。何時間も待たされたんだからな」

「何時間も待たせてへんやろ?」

「待たせた」

「はいはい。食べたらこっち来い。もっと良い物やるさかい」

「何だよ」

「来ればわかるで」

「ちぇっ…」


パンパンパン

「「「「「向日(先輩)お誕生日おめでとう(ございます)」」」」」

「え…?何コレ」

「見た通りお前の誕生日パ−ティだ」

「俺の?」

「大変だったんだぜ、ケ−キ担当のジロ−がいなくなっちまったりな。まったく、激ダサだぜ」

「ぐ−っ」

「寝るな!」

「とにかく、お前の為に用意したんだからな」

「お前等…」

「向日先輩、ケ−キのロ−ソクに火付けて良いですか?」

「ああ…」

「じゃあ。日吉、電気消して」

パチッ

「はい、消して下さい」

「よし!」

ふっ

パチパチパチ

「岳人も15か」

「こんなに背が低いのにな。小学生に間違われないか?」

「うっせ−。跡部がでかすぎなんだよ!」

「言うじゃねえか」

「暫くは跡部よりも年上なんだからな!」

「一ヶ月だけだろうが」

「一ヶ月でも違うんだよ!」

「ほ−」

「バカにすんなよ!」

「しねえよ」

「二人共好い加減にしい?」

「だって跡部が…」

「俺達が直ぐ15歳になるんは仕方が無い事やろ?」

「まぁ…」

「だったら割り切らな」

「…わかった」

「流石ダブルスペアですね」

「何の事や、日吉」

「向日先輩をそう簡単に丸め込めるのが凄いと思ったので」

「丸め込めるて…」

「まあ、何にしても無事に誕生日を迎えられてよかったな」

「宍戸、その台詞は母親みたいだな」

「何激ダサな事言ってんだよ、跡部」

「あ−ん?てめえ激ダサだと?」

「激ダサだろ」

「はん、俺様は誰よりもカッコイイんだよ。なぁ樺地?」

「ウス」

「樺地、お前もこんな我が儘な部長に振り回されて大変だな」

「ウス…?」

「し、宍戸さん…」

「少しはその態度を直したほうが良いんじゃねえか?」

「お前がレギュラ−落ちした時に助けてやったのは誰だったか忘れたのか、あ−ん?」

「恩着せがましい言い方するなよ」

「何だと…?」

「宍戸さんも跡部部長も止めてくださいよ」

「長太郎は黙ってろ」

「今日は向日先輩の誕生日を祝うので集まったんでしょう?主役を放っておいて喧嘩なんかしないで下さいよ」

「ちっ…」

「仕方ねえな」


「…ほら岳人、お前の好きな唐揚げやで。なんとこれは宍戸作や」

「お−、美味そ〜」

ぱくっ

「美味い!宍戸が作ったってのが信じられねえ位だな」

「…」

「これもありますよ」

「から揚げじゃん」

「宍戸さんのは普通の味でしょう?これはハーブで、これがコンソメ、これが・・・」

「分かった。サンキューな、鳳」

「いえ」

「これは俺作のケーキだよ〜。食べて〜」

「これをジローが作ったのか!?」

「そうだよ」

「・・・じんじられねえ」

「だってつくってないし」

「え?」

「作れないよ、こんなの」

「・・・」

「冗談」

「俺の事馬鹿にしてんのか!!」

「してないよ〜」

「まあまあ、これでも食べて落ち着きい?」

「・・・」

「これもありますよ」

「これも」

「これも」

「これも」


「食った、食った」

「よくあれだけ腹の中に納まるなぁ・・・」

「そうか?」

「しかもケーキもあれだけ食って・・・」

「デザートは別腹って言うだろ」

「・・・まぁ、ええか」

「そうそう・・・あ」

「?」

「跡部から聞いたんだけど、俺の誕生日を祝おうって言ったのは侑士なんだって?」

「そやけど?」

「ありがとな!じゃあ俺こっちだから」

「ああ、またな」

「またな!」





後書き
忍足は医者の息子なので金持ってると思います。
焦りまくる忍足とアホな跡部と意外と落ち着いている岳人を書けていたら良いです。
相変わらず訳わかんないです。
そしてプレゼントを渡すシーンが無い・・・。
中3って15歳で良いんでしたっけ・・・?
ほぼ全て会話のみの話の方が書きやすいです。
大阪弁はよく分からないので適当です。
某推理漫画の西の高校生探偵寄り・・・?
2004,09,13